「完璧な瞬間」は永続しないのが自然

私は数日前に、「今が完璧」という瞬間を経験しました。

よく晴れた日で、スーパーへ食料の買い出しへ行き、家の近くを散歩した後、家中のファブリックを洗濯しました。そして、ふっと「何もしない時間」が訪れたときでした。

何もせずにただ部屋の中に座り、「何もしない時間」をただ楽しんでいた。

PCのモニターを見るでもなく、スマホをいじるのでもなく、ただ、「完璧と感じるこの瞬間」を目いっぱい感じることを楽しんだのです。

Things are good.

そういう瞬間が、今までの人生の中にも何度かありました。

忘れもしないのは、香港の黄埔という場所に住んでいた頃のある日の午後です。やはり天気が良くて、当時住んでいたマンションの窓際に座ってお気に入りの飲み物を飲みながら、大好きな池波正太郎の歴史小説を読んでいたときでした。ふっと「あぁ、今が完璧」と思ったのでした。

私の経験から言うと、こういう瞬間は永続しません。

なぜなら、それが3次元の性(さが)だからです。

ある瞬間に「人生は今が完璧」と感じたとしても、1時間後には感じ方が変わっている。それが自然なことです。

私以外の人の経験を聞いても同じです。「今が完璧」と感じる瞬間はあったとしても、次の日には気分が滅入って落ち込んでしまったり、孤独や寂しさがやってきたりする。

エネルギーの流れ(フロー)とは、そういうものだからです。

何かを握りしめると苦しみが生じる

問題は、永続しない瞬間を永続させたいと願う時に生じてきます。

Blissful Moments (至福の瞬間)は、誰の人生にもあります。

しかし、「あの感覚をもう一度味わいたい」と、掴んで離さなくなるところに苦しみが生じるのです。今この瞬間に起こっていることがたとえなんであれすべてなのです。にも拘わらず、「あの時のあの感じ」を追い求めて「どうしたらアレをもう一度味わえるのだろう」と、そればかりを考えてしまう。

至福の瞬間は永続しない。それが自然なこと。今日は笑って、明日は泣いて、一晩眠ればまた日が昇る。その繰り返しが人生なのです。

すべてを感じ尽くしながら生きること

2015年以前の私は、自分の中に生じる不安や恐れや絶望といった「恐ろしい感覚」を極度に恐れていました。「どうしたらこういうものを感じなくなるのだろうか?」と、真剣に考えていたほどでした。

ですが今は、多少の不安や恐れや絶望を感じるのが人生であると知っています。

癒しと浄化が進むまでは、転生を通して貯め込んで来た「超ド級の不安や恐れや絶望」がダムが決壊したように押し寄せてくるので、一時期は息も絶え絶えになってしまいます。しかし、その都度自分の感情を受け止めて、感じて、昇華する作業を続けていけば、数年後には「ちょっとの不安や恐れ」程度まで軽減されます。

恐れや不安や絶望を完全に無くすことはできません。生きている以上、それは多かれ少なかれ持たざるを得ない。だとしたら、それらを拒絶するのではなく、大切な自分の一部としてしっかりと受け止めようと、私は腹をくくっているのです。

それでこそ、私の人生は完璧だと感じています。

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百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​

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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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