自分が望む人生を創っていく上で、自分が欲しいものを求める力を鍛えることが必要となってきます。
自分に正直になる

自分が何を欲する人間なのかがわかったら、それに正直になってまっすぐに求めることが必要です。
私は住む場所に関してはかなり強い拘りを持っていて、その条件をすべて満たす部屋でなければ「住もう」とは思えない人です。
私の中にある「これは必須」という条件のリストは、人によっては「贅沢」と思われるかもしれません。
けれど幸せを実感したいのであれば、それに対して完全に素直に正直になる必要があるのです。他の人がどうかは関係ありません。あくまでもその家に住むのは自分ですから、自分が納得できるかどうかがすべてなのです。
20代後半で香港へ移住した私は、当初学生時代の親友とルームシェアをしていました。このときの部屋探しは難航しました。私が妥協しなかったからです。
私は当時まだ香港での仕事が決まっていませんでしたが、素晴らしい部屋が見つかったとき、そこに住むことを即決しました。
私が無職なのに「贅沢な家」を借りた私たちを批判する人たちもいました。
ですが私はまったく意に介しませんでした。
その家に住み始めてから毎日、私は「素晴らしい部屋」を堪能していました。何もかもが私の希望通りの部屋でした。だから、時とともに貯金が減っていっても、仕事がなくても、私は幸せだったのです。
結局数か月後に仕事が見つかり、結果的にその部屋には5年住むこととなりました。
不満にも正直になる

自分の望む人生を創るためには、欲しいものをまっすぐに求めると同時に、自分の中にある不満や怒りにも正直になる必要があります。
多くの人は、不満を持ってはならないと教えられ、本当は不満でも我慢したり、無かったことにしたり、無理やり感謝してそれで満足しようと自分に言い聞かせたりします。
欲しいものを追求するよりも、今ある現状で「足るを知って」満足した方が、楽で簡単だからです。
しかしそれではいつまで経っても自分の望む人生などは切り開くことができません。
私は過去1か月の間に、私の境界線を侵害してきた少なくとも3名の人に、「あなたは私の境界線を侵害していて不快なので止めてください」と通達しました。
「人として尊重してもらえること」を何よりも求める私にとって、境界線を尊重せずに侵害してくる相手は容認できないからです。
皆さんは驚かれるかもしれませんが、日本には他者の境界線を侵害してはならないという認識を持っていない人が大勢いて、こちら側がハッキリと言わないと、あっという間に自分の領域を侵害されてしまいます。
境界線についての詳細は E-Book「境界線を引く」をご参照ください。
警告だけで行為を止める相手であれば問題はありません。それでも止めない相手に対しては、警告のさらに上の手段を講じる必要があります。
中には私のように振舞うことを「大げさ」であるとか、「やりすぎ」とか思う方もいらっしゃるかもしれません。けれども「健全な怒り」の力を使って自分の境界線は自分で守ることを、日本の人はもっと学んだ方がいいと私は思っています。
本当は不満で怒りを貯めているのに、その怒りを無かったことにして波風を立てずに済ませようとすることは、自分にとっては害にしかならないからです。
何かを我慢して貯め込んでいると、時と共にそれは恨みや憎しみに変化します。そして些細なことをきっかけとして怒りが爆発します。結果的に自分の性格にマイナスの影響を及ぼすこととなるのです。
不満が生じたときにしっかりと自分と向き合って、自分は本当はどうしたいのか、何を求めているのかを明らかにした上で、それを相手に伝えてしっかり解消していけることは自分の責任なのです。
男性性を鍛える

自分が欲しいものをまっすぐに求める力は男性性が担うところです。健全な男性性がしっかりと鍛えられていないと、自分が欲しいもをまっすぐに欲しいと言えず、負の女性性が出て来て相手を「心理操作」することで欲しいものを得ようとしてしまいます。
例えば、本当は部屋が寒くて暖かくして欲しいのにそうと言えず「この部屋、寒くないですか?」と相手に振って、察してもらおうとする。これは「心理操作」(manipulation)と呼ばれるものです。
自分に必要なことをしっかりと相手に伝えるのは本来自分の責任ですが、その責任を負おうとせず、相手に遠回しに匂わせたりほのめかしたりして、間接的に相手を自分の思い通りに動かそうと操作する方法です。自覚がある人はまずおらず、無意識的に行われることです。
健全な男性性がしっかりとある人であれば、「少し寒いので、暖かくしていただけると助かります」と、自分が求めるものをストレートに表現することができます。
自分の望む人生を創るために、自分の欲しいものをまっすぐに求める力が必要だという説明をしてきました。
そのためには、
- 自分が欲しいものを正しく認識できること
- 自分の欲求をすべて肯定できていていること(それを求めても良いと思っていること)
- 自分が欲しい物をまっすぐに表現できること
が必要です。
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