離婚するのは間違い? その1

2020年は「コロナ離婚」が増えたと言われます。非日常的な出来事に遭遇して自分の本当に正直な気持ちに気づいてしまい、現実生活の折り合いがつけられなくなってしまった人は多いと思います。

今ある結婚生活に疑問や違和感を抱きつつも、そのように感じる自分を責めたり、「無責任である」と自己批判して苦しむケースも少なくありません。

この記事では、「自分の正直な気持ちと現実とどう向き合って折り合いをつけるか」について書いていきます。

ここに書くことはあくまでも私個人の私見に過ぎません。これが唯一正しいことであるとか、こうであるべきというものではありません。あらかじめご了承ください。

結婚という制度そのものが時代遅れ

最初に結論から言ってしまえば、情熱が枯れ果ててもはや機能していない結婚生活は解消し、お互いに前へ進んだ方がいいです。「離婚は間違い」などという前時代的な価値観に縛れる必要はないです。

アメリカの50年代60年代のドラマや映画を見ていると、ちょうど昭和と平成の日本のようだと思うと以前も書きました。

20代や30代で理想の相手を見定めて結婚し、残りの人生をずっと一緒に過ごす。女性は良き妻になり、男性は良き夫として働き家族を守る。そうして一生涯を添い遂げることにこそ意味があるのだ、結婚式で永遠の愛を誓い合い、それを守って生きていくという生き方があった時代です。

私の祖父母たちも両親たちも、一生涯を一人の相手だけと添い遂げた人たちです。

けれども、それが必ずしも「幸せ」ということではなかったのではないかと、私は思うのです。

男女関係の本質

もともと男女の関係というものは、そこに発展性や成長できる要素がないと、行き詰まるものです。それが自然なことです。

一人の相手と経験できるだけのことを経験し、癒せるだけ癒し、吸収できるだけのことを吸収したら、関係を解消して前へ進むそれが本来的な男女関係の在り方です。唯一関係が持続できるのは、常に二人の間に何か発展的な可能性が存在し続ける間だけです。

しかし、このような男女関係の本質を理解している人間は、ほとんどいませんでした。

「一度結婚した相手と添い遂げること」という無理難題を押し付けられて、お互いに自分の正直な気持ちを打ち明けられず、酒、たばこ、ギャンブル、買い物、食べ物、スポーツ観戦やゲームといった逃避手段へ逃げ込んで、騙し騙し生きてきたのです。

このあたりのことを鮮やかに描いている作品は、ハリウッドの映画「レボリューショナリー・ロード」と、ネットフリックスドラマの「クイーンズ・ギャンビット」がおススメです。

「一度愛を誓い合った仲なのだから、なんとしてでもこの関係にしがみつかなくては」とか、「この生活を失ったら行き場がない」とか、死に体の結婚生活にしがみ付いているが故の苦しみというものがあります。

情熱が枯果てた、愛しいという感情よりも「責任」や「義務」から結婚生活を続けている、他に帰る場所がないから結婚生活を維持している、そういう関係性に長く身を置いていると、人間は屈折していきます

そういう面から、私は本質的に終わった関係は潔く終わらせて(離婚して)、次のステージへ進むことが必要だと考えています。

義務感や責任感から「愛する」ことはできない

人を愛するとは、義務感や責任感から行うことではありません。

義務感や責任感から誰かを愛することなどはできるはずがないのです。

人が誰かを愛するとき、それは純粋に命からほとばしり出てくる自然なエネルギーです。小さい子供を見て愛しいと思う。動物を見て可愛いと思う。自然と優しくなる。大切にしたいと思う。

「優しくすることが正しいことだから」「親切にすべきだから」「親なんだから子供を愛さなくては」という義務感で行う行為は、愛とは程遠いものです。自分ではごまかせたつもりでも、相手には必ず本音が伝わります。

私の母は、幼い頃から自由で自己主張が強かった私を好きになれず、実に40年以上に渡って「愛しているフリ」を続けていました。ですが私は、子供の頃から母親から疎まれていることをヒシヒシと感じてきました。母の言動は、「私を愛している人のもの」ではなかったからです。

セックスレスのカップルでは、「頑張ってセックスする」という方たちもいらっしゃいますが、セックスとはもともと愛する二人が自然と求めあうもので、「努力してしなくちゃいけないもの」ではないのです。

相手に対して性的興味が湧かなくなった時点で、そのこととしっかりと向き合い何が障害になっているのかを探る必要があるでしょう。

自分の気持ちとしっかりと向き合いもせず、表面上だけを修復しようとしても、それは土台が無理なことなのです。

つづく → 会員専用記事:子供はどうなるの?

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