意思表示することが大切 -境界線の問題-

今日ネットでこんなニュースを目にしました。

福山雅治 子供の写真掲載「黙っておくことができない」

自分の子供の写真が雑誌に掲載されたことに関して、ご自身のラジオ番組の中で言及したそうです。

芸能人の場合、「報道の自由」の名のもとにこういった写真が掲載されてしまう。それに対して裁判を起こすこともできるが「裁判するとかしないとかそういうことではなく、意思表示として『これは嫌なことです』『これはやめてほしいことです』『これはすごくストレスになっていることです』。それを芸能人だからってことで我慢して、これから先何年も過ごしていかなきゃいけないのかなって思うと、いやそれは違うなと思った。

福山 雅治

福山さんの発言の中で私が一番重要だと思った部分は、意思表示の部分です。

『これは嫌なことです』『これはやめてほしいことです』『これはすごくストレスになっていることです』と知らせていること。

これは「境界線の問題」なんですよね。

関連記事:

プライバシー侵害の問題が浮上するときに必ず議題に上るのが「表現の自由」(報道の自由)です。

私個人は、他者の権利を侵害した上で成り立つ自由はないと思っています。

それは「自由」ではなくて単なる傍若無人

もともと日本人は境界線の概念が薄い民族です。

互いの境界線を侵害し合っても「まぁまぁ、いいじゃないそれくらい」、で済まそうとするところがあります。

自分が不快だと感じていても、それを表に出して「やめてください」と言う事は大人げないと言われる。

ですが、事実は正反対なのです。

自分の境界線が侵害されたときに不快に感じることは正当な反応です。

それを相手にしっかりと伝えられる人が大人なのです。

関連記事:

ちょっともうこれ、一線どころか随分越えたところに来ちゃったなと思っていて、こういう扱われ方や掲載のされ方っていうのは。

福山 雅治

ここで仰っている「一線」とは「境界線」のこと。

「ここから先は入ってくるな」という境界線をズカズカと踏み越えて、随分越えたところに来ちゃってもはや看過できないということ。

だからこそ「意思表示」をハッキリすることが大切だと仰っているわけです。

実は私もプライバシーを侵害されたことがあります。

福山さんのケースとほぼ同じ感じでした。

こういうケースでは、掲載した側がどういうつもりだったかではなく、書かれた側がどう感じたかがすべてです。

私も福山さんと全く同様に、「嫌だ」「やめて欲しい」「これは大きなストレスだ」と感じました。

その意思表示をしてやめてくれる相手ならいいですが、相手にやめるつもりがなければさらに上の手段を講じる必要があります。

私の場合は、相手の「プライバシー侵害」を訴えて、慰謝料を請求して支払ってもらいました。

今後も同様のことがあれば、また僕も発言していくかもしれませんし『どうなのこれ? 福山?』っていうことがもしあったら、それはリスナーの方からも。そういった事をタブー視したり、暗黙の了解で黙認しているわけでもないし、スルーするということもなんか違うのかなと思っているので。2021年のこの現在から未来において、変わっていく時期なのかなというふうに思っています。

福山 雅治

福山さんは、自分がハッキリと「これは嫌だからやめてください」と意志表示をすることで、それを見た他の人も、自分が被害にあったときに勇気をもって同じ行動がとれることを促しています。

私が今回自分自身のプライバシー侵害の被害ケースをここでシェアしたのも、これを読んだ方たちに「自分たちもそうやっていいんだ」と知ってもらいたいからです。

自分の境界線が侵害されたときに、黙ってスルーしていたり我慢していてはダメです。

嫌なものは嫌、やめて欲しいものはやめて欲しいとちゃんと伝えられることを、もっと訓練していきましょう

それが自分自身を尊重するということなのです。

境界線についてはこちらの E-Book にまとめています。

ご参照ください。

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