ありとあらゆる「ため込み」は、精神的に不具合がある顕著なサインです。
物、お金、思い出はもとより、食べたものが腸で詰まってしまうのも、精神的な不具合を表すサインです。
怒り、悲しみ、フラストレーション、などの重苦しい感情的なエネルギーもそうですが、日本では一般的に「良い」と思い込まれているものまで、「ため込む」ことは決して良い結果には結びつきません。
目次
お金をため込むのは「不安」が強いから
日本人の貯金癖は世界でも有名です。
裏を返せばそれだけ不安が強い国民ということです。
将来への不安感が強いので、お金を貯めこんでいないと安心できない。
それが日本人の貯金額が世界でも異様なほど高いことの理由です。
日本経済は過去20年間停滞にあえいでいます。
経済にとってお金は血液です。
血液が体内を循環しなければ、身体(社会全体)が弱っていくのは道理です。
当面生活していけるだけの余裕を持つことはむろん必要ですが、老後の不安から大きな金額をため込む癖は、いずれ手放していく必要があるでしょう。
私自身、両親がローンや借金の類が大嫌いで現金主義だったことから、自分の欲しい物も買わず、自分が価値を感じた物にお金を使えない人に成長しました。
そうやって浮かせたお金はすべて貯金へ回していました。
しかしある時、いくら貯金があっても自分の中の不安感が無くならない、それでは貯金をしている意味はないことに思い至り、自分を変えるプロジェクトに着手し出した経緯があります。
今の時代に必要なメンタリティは、いかにお金を貯金できるかを考えることではなく、常時流れ入り流れ出ていくキャッシュフローを創ることです。
思い出をため込むのは現実逃避の一種
「良い思い出はいつまでも取っておきたい」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、思い出をため込むのは現実逃避の一種です。
良い思いでがあるのは素晴らしいことです。
しかし、良い思い出を握りしめるあまり先へ進めなくなってしまいます。
いつまでもノスタルジーやセンチメントに浸るのは執着です。
もしも握りしめてしまって手放せない過去の思い出があるのなら、そこにまだ解消されていない感情エネルギーがあるということです。
感情の癒しに取り組んで、昇華させていきましょう。
物をため込むのは心理的な病のサイン
団塊世代に多い現象ですが、何十年も前のものを捨てられずにため込む症状は「ため込み性」と呼ばれ、精神的な不具合を示すものです。
終戦直後に生まれた世代にとって、「物が大切」であるという価値観があることは間違いないと思います。
それはなんら悪いことではないのです。
ですが、物事には限度というものがあります。
ある程度のところで区切りをつけて物も処分していけるのが成長です。
健全な自我を持った人であれば、成長と共に古いものから新しいものへと所有物も代えていけるものです。
あまりにもひどい場合は心理セラピーを受けたりして、感情の癒しに取り組んでいきましょう。
物をため込む人は、記憶や感情もため込みやすく、複雑な思考をしようとすると頭が真っ白になって、パニックになることが多いです。
理路整然と思考することができないのは、頭の中に沢山の思い出や不要な情報がため込まれたまま放置されているからです。
外の世界は内面世界の反映
家の中の状態がその人の精神状態に比例するというのは、あながち嘘とは言えません。
ある程度浄化と統合が進んでいる人の暮らす場所は、無駄なものが少なく、ほどほどに潤いや楽しみもありつつ、スッキリと整理整頓されているものです。
頭の中も同様に、「今」に根差して生きている人は、明晰な思考力を持ちます。
逆に、意識が過去や未来へ飛んでいるとしっかりとした思考ができません。
もしも今身の回りの環境や心の状態が乱れていると感じるのなら、「休憩」が必要なサインです。
1~2日休みをとって、本当に自分がやりたいことだけをして過ごしましょう。
何もしたくないならしない、一日中寝ていたいなら寝る、思い切り食べたいものを食べる、会いたい人がいるなら会いに行く。
そうして英気を養うのです。
自分の内面の状態が整うと、外の世界の状態も整ってきます。
心の穴
物やお金を「ため込む」のは、心の穴があるサインです。
今の生活を見渡し、「ため込んでいる領域」がある人は、「なぜため込んでしまうのか」と、その理由を自分の中に探してみましょう。
そこには必ず「恐れ」のエネルギーがわだかまっているはずです。
それを明らかにして手放すことで、エネルギーの流れが復活します。
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