許せない人かがいるという方は多いです。「許せない」ということが人間のカルマの根源です。なので、人間である以上「許せない人」がいるのがむしろ普通のことです。
どうしたら許せるのか
本当の意味での「赦し(ゆるし)」とは、自分の中にわだかまっている感情エネルギー(感情的なシコリ)がすべて解消したときに自然発生的に起こるものです。
わだかまっている感情エネルギーとは:
- 怒り
- 悲しみ
- 憎しみ
- 恨み
- 嫉妬
- 絶望
- 恥
- など
重苦しい感情エネルギーがしっかりと昇華されないまま体内に閉じ込められているため、スッキリしていません。抑圧されたマイナス・エネルギーがあると体内に潜在的な不快感があり、私たちは体の中にしっかりと入ることができません。
そして、転生を通して積み重なってきているこうしたエネルギーの集積体(ペインボディ)が解消しない限り、「相手を許す」ことはほぼ不可能なのです。
「相手を許そう」とするのではなく、自分の感情ワークに取り組む

そうしたわけで、いくら「相手を許そう」と「努力」しても、許せることはほとんどありません。
「許せないものは(今はまだ)許せないんだ」と、ありのままを認めることがまずは必要です。そして、「相手を許す」努力を止め、自分自身の感情ワークに取り組みましょう。
なぜなら、それだけが唯一「相手を赦すことに通じる」道だからです。
「親のことはもういいんです」と仰る方は大勢いらっしゃいます。ですが、本当の意味で吹っ切れているわけではなく、親との間にある感情的なわだかまりをすべてしっかりと感じて昇華しつくす作業を行うことが怖いので、「許したフリ」をして逃げ切ろうとしているだけです。
その証拠に、多くの方は、未だに親を親として見ています。ちゃんと吹っ切れて昇華し尽くせている人は、親を「他人」として客観的に見ることができるものです。
わだかまりを抑圧してなかったことにして、表向きは「許したフリ」をしていても、エネルギーは嘘をつけません。宇宙には「フリ」は通用しないのです。
「感情ワーク」とは
世でいう「感情ワーク」とは、いわゆる「サイコセラピー」と呼ばれる種類のものです。
自分の中にわだかまっているすべての感情に繋がり、それらを言語化して表現し、感じ味わい尽くし、流す必要のある涙は流し、自分自身の痛みに愛と共感を届けることによって昇華し尽くして癒す作業のことです。
本物の「赦し」
何年もかけてこの作業を続けて行くと、自分の中に停滞していた感情エネルギーのわだかまりが次第に小さくなっていきます。最終的にわだかまりがすべて解消したとき、相手に対する恨みや憎しみや怒りが消えていることに気づきます。
「許そう」と思って許したのではない、ある時気づいたら今まであった恨みや憎しみや怒りが消えていた、相手のことを考えても、もう何も湧き上がってこない、穏やかな気持ちでいられる。これが本物の「赦し」なのです。
これが起こった時に、カルマは一つ解消します。
本当のこと
実際に、私たち人間が「許せない」と感じているのは特定の相手ではないのです。転生の歴史のある時点で私たちが経験したトラウマ体験と、そこにある感情に対してなのです。
目の前にいて、私たちの怒りや憎しみや恨みを刺激してくる「人」は、単なるアヴァターに過ぎません。つまり、今回の人生で私たちの感情を刺激して、魂の癒しを進めることを促進してくれる「協力者」なのです。この視点を統合できるようになってくると、人生に対する見方は一変します。
まとめ
- 「誰かを許そう」とするのを止める
- 自分の感情ワークにしっかりと取り組む
- 数年間続ければ、自然と「赦し」が起こる
- 「許せない人」は魂の癒しの協力者
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