「菊池体操」の創始者である菊池和子さんが2007年に行った講演の様子をシェアします。当時菊池さんは72歳でしたが、とてもその年齢とは思えないエネルギッシュな存在感に圧倒されます。
2021年現在は87歳でいらっしゃいますが、真っすぐに伸びた背筋と膝、若々しいありようはとても実年齢には見えず、驚くばかりです。
「嫌な事を回避する」生き方を止める
動画内で菊池さんがおっしゃっているように、「〇〇したくない」と「嫌なことを回避する」ことを人生の目標にする方たちがいらっしゃいます。
- 寝たきりになりたくない
- 借金は背負いたくない
- 孤独死したくない
- 役立たずだと思われたくない
- 老後に惨めな思いをしたくない
- など
こういうことは、とても「人生の目的」とは呼べません。なぜなら、人生は「何かを回避するため」に生きるものではないから。
だからと言って「できればこういう風に死にたい」ということも人生の目標にして欲しくないと私は思います。「死」は人間の宿命ではあるものの、人生は「理想の死に方をする」ことを目指して生きるものではないからです。
人生は「クリエイション」
人生とは「生きたいように生きる」もの。ある意味大きな「遊び場」、本質的には「クリエイションの場」です。
「私」という人を通して魂は一体何を表現したいのか、何をこの世に創り出したいのか。それを実践する場が人生なのです。
けれども、自分の内面に沢山溜まっている重苦しい感情や心の傷、それからカルマなどが妨げとなって、「自分が何を望むのか」が分からなくなっていたり、分かったとしても「そんな人生は無理に決まっている」と、初めからトライせずに諦めていたりします。
はたまた自分の痛みから逃れるために、まるで地に足のつかない妄想を「目標」にして、幻想を追いながら人生を棒に振ってしまうケースもあります。
自分が共依存であることに気づかずに、他者のお世話をしたり助けたりすることを「情熱」と取り違えてしまうケースも多々ある。
「望む人生」を創るのに必要な三つのこと
自分の望む人生を「創る」と決めたなら、まずは今までの意識をすべてひっくり返してパラダイムシフトを起こすことが必要です。どんなシフトが必要かは人によって違ってきますが、その上で:
- 自分が「人生で何を望む」ことを正確に描写できるまで明確化する
- 「今目の前にある現実」を正確に把握する
- 「望む人生を創るためのステップ」を一つひとつこなしていく
この三つが必要です。
私の経験上、セッションにいらっしゃる方の中で 1.と2.ができている方はまず一人もいらっしゃいません。
自分が人生で何を望むのかまるでわからないか、はたまたぼんやりとした曖昧なものを理想としているか。そして「目の前の現実」を自分の観たいように観てしまっているのです。
「何のために生きるのか」-人生の方向性–

今まで日常生活の中で出会う何人かの人たち(クライアントではなく)から、「百瀬さんと出会って、今まで自分が突き抜けられなかった壁を突き抜けることができました、感謝しています」と言われました。
ですが、私は感謝されるために何かをしている訳でありません。それよりも、「誰かが私を見てインスピレーションを得たのなら、ここへ来た意味があった」と感じるのです。
私の中に、「今この時代における私の役目」があると感じる意識があって、私にとっては感謝されることよりも、「その役目をしっかり遂行できているかどうか」の方がはるかに大事なことです。
少しでも「自分の中に手ごたえ」があれば私は安心です。
人生は、自分にとって大事なこと(情熱や価値観や哲学)によって方向付けされなければなりません。もしそれができなければ、人生という大海原の中をあてもなく彷徨い続けるだけの生き方とならざるを得ないでしょう。
突発的な嵐や氷山の出現に翻弄されながら、地図も方位磁石も持たず、ただ運を天に任せて漂うだけの生き方は、私の望む生き方ではありませんでした。
私は、自分の人生の創造主としての責任を負い、主体的に生きたい人生を創り出す生き方を今選んでいるのです。それは生きる姿勢とも呼べるもので、これから一生続いていくものです。
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