「弱点」と「欠点」の違いとそれぞれの対処法

人間には「弱点」と「欠点」がある、そしてこの二つは内容も対処法も全く別であると、私は考えています。

この記事では両者の違いを明らかにした上で、それぞれの対処法を解説していきます。

弱点とは

「弱点」とは、生まれながらの資質的な弱みであって、変えることができないもののこと

身体的な障害であったり、気質的なものであったりします。自閉症スペクトラムや発達障害などもここに含まれます。

例えば、私には少しそそっかしいところがあって細かい作業や数字がとても苦手です。悪気はなくてもつい「うっかりミス」をしてしまうのです。

他の人から見れば「気を付ければ回避できる」問題に思われるかもしれませんが、そうではないのです。これは私が生まれながらにして持っている気質的なもので、努力や頑張りで「改善できる」類のものではありません。

「弱点」の大きな特徴は、「努力しても直るものではない」ことです。そのことを理解せずに、自分や他者から「直せ」と強要されるところから大きな苦しみが生まれます。

生まれつき足が速くない人は、どう頑張っても速く走ることはできません。「速く走れるようにならなければ」と自分を追い込めば追い込むほど、ツラく苦しくなっていくのです。

「弱点」は頑張っても直りませんから、「受け入れる」しかありません。「受け入れる」とは、「そのままで良い」と認めることを指します。

弱点があることは、決して恥ずかしいことではありません。人間として自然なことです。自分の弱点をありのままに受け入れて開示し、その上で他者と繋がれることが必要になります。

弱点への対処法

弱点への対処法は

  1. 守る
  2. 補う

この二つです。

私は細かい作業や正確性を求められる作業、数字を扱う作業には向いていませんから、それらを求められる仕事には就かないようにしています。間違っても看護士や医師になろうとは思いません。これは自分の弱点を「守る」行為です。そうすることによって、他者の利益をも守ろうとしています。

そして自分のビジネスでも、経理処理など苦手な部分は他者へ頼ることにしています。自分でできるに越したことはありませんが、世の中にはそれを得意としている人が沢山いるからです。

これが自分の弱点を「補う」行為です。

こうすることによって、自分と他者の得手・不得手を上手に利用した「相互援助」の関係を構築することができます。

世の中とはうまくできているもので、自分が苦手なことを得意とする人は必ずいるし、また、自分が得意とすることを苦手といういう人が必ずいるものです。

もしも私が自分の弱点を正しく認識することができず、正確性を求められる職業に就いたり、経理の仕事へ応募したりしていれば、自分にとっても他者にとっても大きな苦痛をもたらすこととなるでしょう。

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欠点とは

人間的な欠点とは、過度な攻撃性やパワハラやモラハラやあからさまな自己中心性など、自分にも周囲にも害を与える「性格的な落ち度」のこと

他者を貶めたり虐めたりすることで優越感に浸る癖を持つ人は、それが「欠点」と言えるでしょう。過度の攻撃性を発揮して相手の非を追求したり責め立てたりする性格も欠点と言えます。

  • 暴力・暴言
  • 嫌味や皮肉な性格
  • いじり・自虐・他虐
  • 攻撃性や共依存
  • 日常的な飲酒癖や飽食や嗜好癖
  • 各種の依存症(セックス、恋愛、買い物、ギャンブル、薬物等)

多くの人はこうした性質を「自分の性分」と思っていますが、決してそうではありません。養育過程で受けた種々の傷が要因で生じている症状に過ぎないのです。

幸せな人生を送りたいのであれば、欠点は努力して直した方が良いものです。

「弱点」と「欠点」の違い

「弱点」と「欠点」が違うのは、「弱点」はほぼ先天的なものであることに対して、「欠点」はトラウマ体験に根差した後天的な資質であるということです。

つまり、「弱点」は直せないけれども「欠点」には改善の余地があるということです。

欠点は要因となっている心の傷を癒していけば自然と寛解することも多いですが、重度の欠点や各種依存症は、それぞれ専門の治療を必要とすることもあります。

欠点への対処法

欠点を生み出す要因となったトラウマを癒すことで、欠点は改善できると私は考えています。原因となっている心の痛みを癒すことで、自分や他者を攻撃したり痛めつけたりする必要性がなくなるからです。

まずはインナーチャイルドを癒す作業が必要です。心理療法を受けたり、自己対話を通してセルフセラピーを行って自分を癒したのちに、真摯に自分の言動を振りかえることで、欠点は改善していくと自分の経験を通して感じています。

比較的程度の軽い欠点であれば、心理療法を続けることによって改善される見込みはありますし、やってみる価値は十分あると考えます。

欠点が改善しないケース

しかしながら、中には改善が見込めないケースがあることも事実です。

精神病質者(サイコパス、ソシオパス)自己愛性人格障害(ナルシシスト)と診断されるようなケースでは、サイコセラピー(心理療法)で癒せる可能性はあまり高くないと言われます。

ここまで根が深いケースとなると魂が抱えるカルマの部分になりますので、今回の人生だけでの治癒は難しいかもしれません。無理とは言わないまでも、恐らくその人の人生が一変するほどの外的圧力が加わらなければ「直そう」と思えないと思います。

この場合は、何度も転生を繰り返す中でご本人が少しずつ向き合っていく課題となるでしょう。

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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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