感情とは純粋なエネルギーです。
通常感情は、思考が身体と出会ったときに発生します。
本来的にエネルギーである感情は、否定したり抑圧したりせず、そのまま感じきれば、跡形もなくきれいさっぱりと煙のように消えてなくなるものです。
それをせず、否定したり抑圧してしまった感情エネルギーは、チャクラやオーラや身体の中に蓄積し、ひどくなると命に関わる大病を引き起こしたりするのです。
ジャッジメントを手放す
素直に感情を認めて感じることができない一番大きな理由は、「悪い感情」があると思い込んでいることです。
歓びや楽しみといったポジティブな感情はウェルカムだけれど、怒り、嘆き、悲しみや不安といったネガティブな感情は、そこにあるだけでも「悪いこと」「良くないこと」として断罪してしまう。
そのため、ネガティブな感情が発生すると、蓋をしてなかったことにしたり、そんな感情を持つ自分は悪い人間だとジャッジしたりするのです。
もともと感情に良し悪し、正しい間違いはありません。感情に対するジャッジメントを手放すだけで良いのです。
自分と向き合う
ひっかかっていることがあるなら、自分と向き合うことが必要です。一日のうち短い時間でもその日の自分のコンディションを確認し、どんなに小さなひっかかりでも見逃さずに、自分と対話できる時間を設けることをお勧めします。
今、何感じてるの?
これが自分に対して投げかける質問です。そして答えを待つのです。
私は最近、少し気になる出来事がありました。数週間前に出会って仲良くなりたいと思っていた人が、仕事の関係で遠くへ引っ越すことになったのです。
3か月前にまったく知らないこの街へ引っ越してきた私が、初めて波長が合うと感じた同年代の女性でした。お話すると楽しくて、お互いに次に会う機会を楽しみにしていました。
感情をしっかり味わう

数日間、私は凹みました。
まずは自分の状態や気持ちを一切否定せず、凹みたいだけ凹むことです。
言葉に出して「凹む」と言ってみたり、誰かに「今凹んでんの」と言って自分の気持ちを表現できるとなおいいです。

せっかく波長が合う人と出会えたと思えたのに、すごく残念。がっかりした。落胆した。悲しい。
私はしばらくこれらすべての感情を感じきることに集中しました。
感じきることは、感情に浸ることとは違います。浸り込んで自分と感情が一体化してしまうと、エネルギーは流れていきませんから注意が必要です。
自分と感情の距離を開けて保ったままで「感じる」ことが必要です。それがプレゼンスです。
欲求を認める
しばらく感情を感じていると、今度は欲求が出てきました。欲求とは、〇〇したかったという気持ちです。相手が引っ越してしまって欲求が満たされてなかったので、欲求不満になっているのです。その欲求をしっかりと汲み取ってあげることが必要なのです。

もっとおしゃべりしたかった。仲良くしたかった。食事に行ったり買い物に行ったりしたかった。繋がりを楽しみたかった。
これも否定せずにすべて認めます。
本音を引き出して認める
ここにあった基本的ニーズ(欲求)は、「繋がり」でした。私は新しい友達を得ることで、繋がりを感じたかったのです。

繋がりが欲しいね。
自分の本音を認めて受け止めてあげます。
そして、自分で自分との繋がりを感じられることをします。自己対話を行ったり、自分の気持ちに共感したり、自分がやりたいことを思い切りやったり、とにかく自分と繋がれていると感じることを思いつく限りやっていきます。
未来への希望

しばらくそうしていると、最後に未来への希望が出てきました。

きっとまた、波長の合う人と出会えるよ。
ここまでくれば、感情エネルギーはほぼ昇華されています。
未来に波長の合う素敵な友達と出会えることを想像し、その時のワクワクした感情エネルギーを体内に感じてみます。そうして「求めるもの」の波動を自分の細胞へと染み込ませるのです。
このステップは、行きつ戻りつしながら何度か繰り返す必要がありますが、概ね数回で昇華されていくはずです。
ポイント
ア初の3ステップをしっかりと行うことなく、いきなり最後の「きっとまた出会えるよ」へ飛ばないことです。
「きっとまた出会えるよ」は、しっかりと感情を感じきって本音が出た後に自然に浮かんでくることで、最初から頭主導で「言い聞かせ」ても、効果がないからです。
多くの方は、自分の感情や気持ちや本音をないがしろにした上で、最初から「頭の理屈」で「きっとまた出会えるよ」と言い聞かせようとします。ですが、「言い聞かせる」ことで、心は慰められたりしません。心が求めているのは無条件に受け入れられることであり、理屈や理論ではないからです。
他人に無条件の愛を求めても得られはしません。こればかりは、自分に自分で与えてあげるより他はないものなのです。
以上、感情エネルギーの昇華の仕方を解説してみました。お役に立てましたら幸いです。
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