私は、普段は他者へ本を薦めない人です。理由は、私自身、他者から薦められた本を読んで良かったと思ったことがとても少ないから。
そんな私が珍しくご紹介したいと思ったのは、しばらく前に私の一番親しい人が薦めてくれた本です。
この本は読んで良かったと思いましたし、他にもこの本からメリットを受け取れる人たちがいるのではないかと思ったからです。
Your Life as Art 自分の人生を創り出すレッスン ロバート・フリッツ著
しばらく前に、私が一番親しくしている人が、「この本は本当にためになった」と一冊の本を紹介してきました。
原著は英語でタイトルにも英語が入っていますが、リンクは日本語版です。
キンドル版はこちら。
お値段は比較的高めですが、読んでみて「値段分の価値はある」と思いました。
「クリエイション(マニフェステーション)」に関して、
- わかりやすく
- 具体的に
- 地に足がついた形で解説している
この3点は高く評価できると思います。
人生は壮大な遊びの場

よく堀江貴文氏が「人生は壮大な暇潰し」と仰っていますが、人生の本質とは本来的には「クリエイション」、つまり創造です。
「おぎゃー!」と生まれて来てから死ぬまで、人間は「自分は自分の人生で何をして遊びたいのか、何を創り出したいのか」と、そればかりを考えて生きるべきなんです。
それができれば人生は実に単純明快となる。
子供はそうですよね。
食べるときと寝るときを除いては、「今日は何をして遊ぼうか」と考えている。私自身、子供の頃は「暇」になるのが嫌で嫌で、常に何か「遊び」を探していました。
塗り絵、ブロックや粘土遊び、お絵かき、編み物、外で自転車に乗る、キャッチボール、プールへ行って泳ぐ、etc.
とにかく何かをしたくてしたくて、何もせずにボーっとすることが一番苦手でした。まぁ、ある意味今でもそうなんですが。
大人になったらそんな在り方や生き方はできないと思っている人がほとんどだと思いますが、でも子供の頃の在り方や生き方が本来の人間の生き方なんです。
堀江さんは、「とにかく自分のやりたいことに熱中していれば、お金に困らない人生になる」と言い続けていますが、それは人生の本質を突いている言葉です。
けれども、「人生とはこう生きるべき」という雛形が出来上がってしまっているために、私たちは自分たちのクリエイターとしての力を発揮する間も無くこの世を去ってしまう。
本来のクリエイターとしての本領を発揮して人生を味わい尽くせる人は、ほんの少ししかいないのが現状です。
この本の中で著者は、「クリエイター」としての人間の力について解説し、どのように「自分が生み出したいもの」を人生の中に創り出すかについて説明しています。
欲しいのは物や状況ではなくて「感情体験」

「生み出したいもの」とは、物質的なものではありません。マイホームとか車とか、理想のパートナーとか仕事ではなく、「内面の状態」のことです。
- 毎日どんな感情体験を味わいながら生きたいのか
- 人間関係に求める質は何か
- 仕事に求める質は何か
- 人生で自分にとってもっとも大切なことは何か
自問自答することでこれらの答えを明らかにし、それを人生の中に生み出す手法を解説しているのがこの本です。
私にとってとても参考になった部分は、「自分が生み出したいもの」と「現状」を一つの構造の中に落とし込み、両者の間に緊張関係を生み出す手法でした。
日本では故・佐藤富雄先生という方が「勝ち組遺伝子」という言葉で脳の仕組みと働きについて解説されていましたが、「緊張関係」がトリガーとなって脳から潜在意識へ伝令が下りていくというくだりを体感できたことは大きかったです。
この仕組みを腑に落としてコツを掴めば、後は自動装置に従って行動を起こしていくだけ。
この本を読むすべての人が内容を理解できる訳ではないと思います。ですがそれでも一読の価値はある本だと思います。
かなり濃い内容ですので、一回読んだだけでは浸透しないと思います。私は最近常にこの本を手元に置いて時間があるときに読み返しています。
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