「自分軸で生きる」とは、自分が「どうしたい」「どうしたくない」に従って生きること。
あらゆることに関する「答え」や「判断基準」を、自分の中に持って生きる生き方のことです。
親や友達や先生や世間が言う事でではなく、「自分の欲求」を軸にして生きる生き方のこと。
自分の行動や自分で選び、その責任は自分が負う覚悟を決めて生きることを指します。
この記事では、具体的な例を挙げながら「自分軸で生きる」とはどういうことかを解説していきたいと思います。
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目次
他人軸とは
自分軸ではなく「他人軸」で生きる生き方とは、「世間一般ではどうか」「どうすることが正解か」「彼好みの振る舞いは何か」など、他人を軸にして自分の言動や在り方を決めながら生きることです。
「自分がどうしたい」「どうしたくない」は常に置き去り、もしくはもともと「自分がない」ので、常に自分以外の誰かや何かに振り回されたり翻弄されたりする生き方や在り方にならざるを得ません。
ここからは少し具体的な例を挙げて行きたいと思います。
先月イギリスで開催されたCOP26に際して、環境活動家のスウェーデン人女性グレタさんから強い批判が出たとの報道がありました。
こうした動きに対して、日本の著名人たちがコメントを出し合ったニュースを読みました。
ニュースの中で芸能人Aさんがこんな発言をしました。
「でも、(環境問題に関して)自分はどこまでやればいいのか、という基準が分からないこともあると思う。私は普段、お洋服を作る仕事もしているけれど、作ること自体が罪なんじゃないかな、と感じてしまうこともある」
これが「他人軸」で生きているときに出てくる発言です。
「自分はどうしたいか」と考えるのではなく、「良いか悪い」か「正しいか間違いか」を誰かや何かの基準に合わせて導き出そうとする姿勢。
画一的なや、本音ではなくて建て前を言うことが文化として許されていたりすることの影響だと思われます。
どこかに「こうしておけば安心」という「マニュアル」や「正解」がないと心もとない、心細いと感じる人が多いのだと思います。
言葉を変えて言えば、自分がない。
自分で考える力もない。
自分軸とは対極にある在り方。
つまり、子供なんです。
答えを探す場所は常に自分の内側
すべての人に当てはまる「基準」や「正解」なんてもともとありません。
なぜなら、人は皆違うから。
日本では伝統的にみな画一的な扱いを受け、それを「平等だ」なんてはき違えた扱いがまかり通っていますが、人は皆同じではあり得ません。
同じ人間でも5歳の人と80歳の人では何から何までが違うのと同じ理屈。
この二人を「同じ扱い」にできないことは、誰の目にも明らかでしょう。
しかし二人とも「同等の権利」は有している。
それは、「人として尊重されるべき人権」です。
人権は等しく尊重される必要があるけれど、違う人間を「同じ扱じものとして」扱うことはできない。
先の例で言えば、服や物との関わり方は人によってだいぶ変わってくるはずです。
自分以外の誰かや何かに基準を求めることを止めることが先決です。
そして「自分はこの問題について一体どう考えて、どういうスタンスを取りたいのだろう?」と、自問自答すること。
Aさんの場合は、少なくとも以下のような自問が必要でしょう:
- 私はなぜ服を作るのか
- 服を作る際に私が一番大切にしたいことは何か
- それは「地球温暖化防止」と相性が良いことか
- 相性が良くなければ、歩み寄れる部分はあるのか
- 自分にできることは何か、できないことは何か
- 自分はどこまでならやりたいか、また可能なのか
Aさんだけでなく、私たち全員が自問自答すべき問題です。
このような自問自答を通して自分で導き出した答えを生きることこそ、「自分軸で生きる」ということです。
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自分としっかりと向き合う
何事も、無理をして続けることはできません。
自分をよく知り、自分にとって何が「快」で何が「不快」かを知ること。
そして、自分が無理しない範囲で実行できることは何かを丁寧に解き明かしていく必要があります。
トライ&エラーを繰り返し、自分なりのデータを収集していくわけです。。
自分軸で生きるとは、丁寧に生きるということでもあります。
身の丈にあった生き方をする。
何となく無意識にボーっと生きていれば、何も考えなくて済むから「楽」です。
自分で考えるまでもなく、他人に「正解」を教えてもらってそれに従っていれば、「楽」です。
けれども、イコール「自分が満足する」生き方ができるわけではないんです。
他人軸で相手に合わせてばかり、世間体を気にしてばかりという生き方は、いずれ自分の内面に大きな問題を引き起こします。
長年無視し続けてきた「本音」が、いつか爆発する日がくるのです。
あるいは長年押し殺し続けた本音のせいで性格が悪くなり、僻みっぽくなったり嫌味っぽくなったりして、人格がひねくれてきます。
そういう人生は、質の高いものではありません。
満足度の高い人生を生きたいと思ったら、まずは「どうしたら自分はもっと満足するのか」を、自分軸で考える必要があるわけです。
だから、他人のことは心配しないこと。
とにかく「自分」を軸に据えて何事も考えて実行すること。
自分はどうしたいのか。
それを実行して生きることが自分軸で生きるということです。
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