【保存版】「自我」と「エゴ」の違い

「自我」と「エゴ」は同じものと思われているように感じることがありますが、 「自我」と「エゴ」は別のものです。

言葉をしっかりと定義することが今の時代には最重要事項であると、発信し続けて来ました。言葉がしっかりと理解できていないと、あらぬ思い違いや誤解、はき違えをしてしまうからです。

この記事では、恐らく多くの人が疑問に思っているであろう「自我」と「エゴ」の違いを、できるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

エゴは防衛機能

エゴとは自分の痛みを感じないようにするための「防衛機能」です。

私たちがまだ幼かった頃、周囲の大人たちの心無い言葉や仕打ちに大きな心の傷を負い、その痛みがあまりにも大きすぎたため、エゴが介入して痛みを抑圧し始めたことが始まりです。

エゴは自分の一部であり、その動機は「愛」です。自分を痛みから守るために分裂した人格がエゴです。

話を分かりやすくするために例を出していきます。

「あの人はなんであんな服ばかり着ているんだろう。もっとまともな服を買えばいいのに」と言うAさんに対し、Bさんが「それは大きなお世話というものだよ」とたしなめたとします。

もしもAさんが素直な人なら、「あぁそうか、私が言ったことは大きなお世話だったんだ。私としたことが」と反省することができます。

しかしそうできる人ばかりではなく、中にはムッとしたり逆切れしたりする人がいます。Bさんを責める人もいる。

これが「エゴ」なんです。

自分の非を暗に指摘されたときにそれを真っすぐに認めることは「痛み」が伴います。素直な人はこの痛みを自分で受け止めるだけの強さがある人です。

しかし、自分の痛みを受け止めるだけの自我の強さを持たない人は、脆弱な自我を守るために「エゴ」が出て来て怒りを持って「痛み」を抑圧し、攻撃性をBさんへ向けることで自分の痛みを感じなくて済むように自分を守ろうとするのです。

また、自分よりも発達段階が高い人を前にしたときに「あの人は意識高い系だからね」と揶揄するのもエゴの防衛機能です。

目の前の相手が自分よりも発達段階が高いかどうかは、誰しも無意識のうちにわかります。素直な人をそれを受け止めることができますが、自我が脆弱な人は自分の中の劣等感、嫉妬、妬みといった感情を受け止めることができず、相手を揶揄することで自分の痛みを感じなくて済むようにするのです。

つまり、健全な自我がしっかりと発達している人は自分の痛みを受け止められるだけの強さがあり、自我が未発達で脆弱な人ほど自己防衛機能(エゴ)が強いということです。

健全な自我とは

「自我」とは簡単に言えば「これが私」という意識のことです。自分と他者をしっかりと区別できる意識のことです。

私たち人間が生きていく上で、自我を健全に発達させることは必要不可欠です。

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生まれたばかりの人間にはまだ自我がありません。新生児は母親と意識的に一体化して生きています。いわゆる「いやいや期」が自我の芽生えの時期です。今まで一体化していた母親に「いや!」といって否定することで、「自分」の存在を確認していく時期。

思春期に入ると親と自分は「別の存在」であることに気づき、今まで親のいいなりだった自分を否定し、親の言う事を否定して反発することで「意識的な自立」を目指します。しかし日本においてはこの段階がうまく行かずにいつまでも心理的に親から自立できない人が(かつての私を含め)大勢いらっしゃいます。

親からの自立がうまくいかないと健全な自我が育まれず、未発達で脆弱な自我を抱えながら生きていくこととなります。

自我が脆弱な人はエゴが優位になる

「脆弱な自我」とは、脆くて傷つきやすい自分のことです。その自分を守るために、エゴ(防衛機能)を発達させます。

少し前にネットでこんな記事を読みました。

とある学習院OGが書いた記事でしたが、「私たち学習院OB・OGたちは、長いこと秋篠宮家に傷つけられてきました」と書かれていました。

つまり、皇室の中で秋篠宮家だけは子供たちを学習院に通わせず他校を選んで進学していることで、学習院OG・OBである自分たちが「否定された」と捉えていらっしゃるのです。

これが「自我が脆弱な人が持つエゴ(防衛機能)」です。

自我が脆弱な人は「これが自分」という意識がハッキリしませんから、出身校や出身地、はたまた「日本人」というような帰属意識の中に自分のアイデンティティを見出そうとします。

すると、他者が自分たちとは違う価値観で違う選択をすることを冷静に受け止めて尊重することができません。なぜなら、自分と出身校とが一体化してしまっているために、他者が他校を選んだとなれば、まるで自分が否定されたかのごとく感じてしまうからです。

自我がしっかりと健全な人は、自分という意識と出身校を一体化させたりはしません。他者の価値観や選択が自分と違っていても、痛みを感じたりはしません。だから普通に他者の選択を尊重できるわけです。


エゴを統合できるためには、何はともあれまずはしっかりと健全な自我を育むことが先決です。

「自分は一体どういう価値観や哲学を持った人間なのか」という「自分の輪郭」を明確化し、それを貫いて生きる実経験を毎日の生活の中で積み上げていくこと。

その際に、親や世間から刷り込まれた「べきべき」「ねばならない」という規範意識はすべて手放し、「自分はこうしたい」という判断基準を明確にすることです。それが健全な自我へと繋がっていきます。

今回は「自我」と「エゴ」という似ているようでいてまるで違う概念について説明してみました。この記事で「自我」と「エゴ」の違いが少しでもクリアになれば幸いです。

百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​

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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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