私たち人間は、肉体としての存在だけではありません。
よく言われることですが、頭(マインド)・心(ハート)・身体(ボディ)という3つの要素が組み合わさって機能しています。

コンディションが整っているとは、肉体(ボディ)・頭(マインド)・心(ハート)という3つの要素が互いに相反せず調和的に機能している状態を指します。
- 頭主導タイプ
- 気持ち主導タイプ
- 身体主導タイプ
一般的には気持ちを司っているのが女性性、頭を司っているのが男性性、身体は肉体的特徴が男性か女性かによって違ってきます。
女性は肉体的痛みを我慢してしまう傾向が強く、男性は痛みに耐えられない人が多い傾向にあります。
「我慢する」ことが立派なこととか素晴らしいことではないので、そこは勘違いしないことが大切です。
自分がツラくならないように守れる力は男性性のもので、気持ち(ツライ)を主体に頭を働かせて行動できていると、幸福度は上がっていきます。
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頭主導タイプ
男性に多いタイプで、頭で考えることをすべてとして生きている人たちです。
このタイプは物事を常に「効率的か非効率的か」で測っていたり、生産性が高い低い、無駄か無駄でないかなどで判断していたりします。
最近の言葉で言えばコスパとタイパ重視。
人間に必要なものは知的能力と情報で、それ以外はあまり必要ないと言うタイプ。
このタイプの人は人間が持つ柔らかい情緒や心の機微に疎いところがあったり、理解できたとしてもあまり重要でないと考えたりします。
また、「気持ちを考える」とか「どう感じているのかを考える」など、「感じる」ことを放棄してすべてを「考えよう」とする傾向があります。
身体を使うアクティビティが苦手で、肉や加工食品ばかりの生命力を欠いた食生活でも平気という面があります。
このタイプが機能不全となり他者とやり合う方法は「議論」や「弁論」で、いかに相手を言い負かせるかが彼らにとっては至上命題となります。
気持ち主導タイプ
女性に多いタイプで、自分の気持ちや感情を感じることがすべてという人たちです。
語彙が少なく理論が苦手、「言わなくても察して欲しい」「理屈を言われるとわからない!」と思っていたりします。
自分の「気持ち」や「求める」ことを理路整然と言葉で説明することが苦手で、物事の道理や筋道を弁えることよりも、相手と共感することで繋がりを得たいと感じています。
このタイプが機能不全になり他者とやり合う方法は「泣き脅し」や「懇願」で、弱々しい被害者・犠牲者を演じることで相手から自分の欲しいものを引き出そうと画策します。
もちろん無意識のうちに、です。
たま、言うべきをことを直接言わず、嫌味や心理操作(Manipulation)を通して間接的に攻撃する Passive-Aggressive (受動的攻撃)になりやすいです。
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身体主導タイプ
小難しく考えたりクヨクヨしたりするのは苦手というタイプ。
それよりも外へ出て身体を動かして、何かしていた方が気持ちいいし楽しいという人たち。
スポーツに打ち込んだりアウトドアの活動に熱中したり、物事を深く追求することよりも今を楽しめればそれでいい。
食べること、遊ぶこと、セックスや賭け事、スポーツなどが大好きで、視野は短期的で刹那的。
中・長期的な視点で物事を捉えることができず、「今が良ければそれでいい」タイプ。
このタイプが機能不全になって他者とやり合う方法は「暴力」や「支配・コントロール」で、相手よりも腕力の強いことを見せつけることで、相手を自分に屈服させることが至上命題です。
調和を取る
幸せに生きたいと思うのであれば、まずは「気持ち」に素直に従うことです。
- ~したい、~したくない
- これが好き、あれは嫌い
自分の気持ちに素直に生きるとは、気持ちの従って行動を起こしていくという意味です。
都度出てくる不安や恐れに対して対策を講じ、自分が本当に望む方向へ行きやすい状態を整えてあげるのです。
それが頭の役割です。
例)
「あぁ、今日はいいお天気!どこかへ出かけたいなぁ(心)」
「でもでかけたらまたお金使っちゃう。それよりも家でジッとしていた方がいいかも(頭)」
ここで意識的になり、どうすれば「頭」が納得する形で「外出」できるかを自己対話を通して模索する。
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「お金の使いすぎを心配しているんだね。じゃぁ、予算は1000円までと決めたらどうかな。1000円くらいなら今月は余裕あるでしょ」
ここで気持ちの折り合いがつけば、納得済みで外出することができます。
内面が分裂してしまうのは、本当は出かけたいのに頭で押さえつけて我慢して済ませたり、逆に頭の言う事を無視して出かけて散財して後悔するようなことです。
頭・心・身体が調和的に機能している状態とは、すべてに一貫性があり齟齬がない状態のことを指すのです。
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