無機質で心が通わない日本の接客

数年前に久しぶりに日本へ戻ってきたときのカルチャーショックの大きさは、言葉ではとうてい言い表すことができません。

まるで度の合わない眼鏡をかけて世界を歩いているような、とても気持ち悪い居心地の悪さを長いこと味わいました。

それが原因で、一年以上引きこもりになって過ごしていた経緯があります。当時はとにかくどこへも行きたくなかったし、誰にも会いたくありませんでした。

今でこそ少し慣れてきましたが、それでも日本にいて「居心地が悪い」と感じることは多々あります。

無機質な接客

私がショックを受けたことは数々ありますが、最初にとても驚いたのはコンビニやスーパーやその他店の人たちの声音や所作でした。

「ロボットなの、この人たち!?」

無機質で感情のこもらない声で淡々とレジを処理し、終われば両手を身体の前でそろえてチョコンとお辞儀をする。みんなこの所作をしますけど、「血の通った人間だという温かみを一切感じない」んです。

一つにはみなが一様に同じ動作をしているから。もう一つには、本当に自分がやりたくてやっているわけではない、マニュアルに沿った動作をしているだけだから。

不自然なんです。

19歳で初めてアメリカへ行ったとき、スーパーのレジの人が「普通に」話しかけてくるのに度肝を抜かれました。

「Hi there, how are you doing? Oh, you guys gonna have a big BBQ party today, huh?」(こんにちは、ごきんげんいかが?あらまぁ、今日は盛大なBBQパーティーみたいね!)

カゴの中身を見て「今日はBBQ?」なんて気軽に話しかけてくる。

オランダのアムステルダムでは、街中をオランダ人のパートナーと歩いていた時、橋の欄干をペンキ塗りしている作業中の人とパートナーがいきなりお喋りを始めたのでびっくりしました。なんのことはない、「どうして橋を塗り直しているの?」とパートナーが作業員の人に尋ねたんです。

オランダでは見知らぬ人同士でも道ですれ違えば挨拶するし、普通に会話もしていました。

北米や北欧は個人主義が発達しているので皆自立しているだからこそ他者とカジュアルに繋がれる面があるのだと、後から考えてわかりました。

当時の私にとってはこれはすごいカルチャーショックでした。

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香港では人々はみんな威勢が良い。

食堂では、

「アンタ、何食べたの?え?ワンタン麺??28ドル!次!」

そんな調子でどんどんとお客をさいばいていく。

香港は気に入らないお客には「お前には売らない、帰れ!」をやるところですから、日本人はビックリ仰天して激怒する人続出です。最初は私もそうでしたが。

日本以外の場所の人たちは、決して「礼儀正しい」わけではありません。問題がないわけではないけれど、とにかく自然で人間らしいだからこちらもホッとする。

昔の日本にも、そういう部分は大いにありました。

でも、今の日本の人たちは生真面目で礼儀正しく「正しいこと」をやっているけれど、無機質で感情を感じられず、冷たい。だからこちらは違和感を覚える。

日本の人たちは体面を保つために「自分」を殺すので、社会全体が抑圧的なんです。その抑圧を飲酒や機能不全の性癖で発散しているもっと普段から自分を出して生きていれば、そんなことをする必要はないんです。

フィリピンやインドネシアなど、赤道に近い国の人たちは大らかでのんびりしていてハートフルです。裏返せば大雑把で無神経とも言えますが、それでもキチキチと生真面目な日本よりも息は詰まらない。

今回は、たぶん日本にだけいたらわからないだろう私が感じる日本の接客の無機質さについて書きました。

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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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