何かができる、スキルや経歴があるということと、自分がそれを仕事としてやりたいかどうかはまったく別の問題です。
私は約48年間生きてきて、そのことを自分の体験の中から学んできました。
しかし、多くの人はこのことをあまり考えていらっしゃらないのかなと感じることが時々あるのです。
「できる」と「したい」は別問題
世の中に、料理ができる人や料理が好きな人は沢山いらっしゃると思います。でも、その人たちすべてが料理人やシェフになりたい訳ではない。
日本人であれば誰しも自然と日本語を話せるでしょう。でも、すべての人が外国人に日本語を教えたいと思う訳ではない。
私はたまたま高度な英語力を持っていますが、だからと言って英語の先生になったり通訳をしたいとは思わないのです。
そもそも自分が英語を「話せる」ことと「教えられる」ことは別のスキルですし、先生や通訳は対人距離が近すぎて、人の合う合わないがハッキリしている私には向かない職業だと知っているからです。
自分に合った仕事を見つけるためには、自分という人をよく知って、自分の本質に対して忠実であることが必要なのです。
「できる」で職業を選ばないこと
若い頃の私は、「自分ができること」を軸にして仕事を選んでいました。製造業が盛んな土地で生まれ育ったのでメーカーの貿易の仕事から始まって、最終的には金融へ移って金融翻訳を専門としました。
どの仕事も「やりたい仕事」ではなく、「できること」で選んだ仕事でした。そうやって選んだ仕事はストレスが多く歓びは少なく、ただ生活費を稼ぐためだけに出勤する日々でした。
アセンションのプロセスが始まって以来、過去数年の間に「百瀬さんは心理カウンセラーとしても十分資質がありますね」と多くの方が仰いましたが、私は心理カウンセラーはやりたくないのです。
この本音を無視して「できるから」で職業を選ぶと自分が苦しむだけだと、経験上すでに知っています。
本当は〇〇してみたい

「本当は〇〇してみたい」というものを仕事にすると良いです。
「そりゃ、生活費を稼がなくてもいいっていうんなら、一日中〇〇していたいよ」
その〇〇を仕事にする。
昔の時代ならともかく、今の時代はそういうことが可能になってきているからです。
注:その前に、しっかりとインナーチャイルドや過去生人格を癒して、ある程度まで浄化と統合を進められている必要があります。そうでないと、現実逃避や投影を仕事にしてしまいます(ギャンブルやゲームやその他のアディクションは本物の情熱ではありません)。
今は、自分の仕事は自分で創る時代だと私は考えています。既存の職業リストの中に自分に合った職業を探していても、見つかるとは限りません。
日本には「正社員」と「非正規」という雇用差別用語のような括りがあって、一つの価値観だけに縛られた仕事探しが行われている実態があるようです。安定志向が強い日本の人たちは「安定」を求めたいのでしょうけど、変化の時代にあって、そのような価値観に囚われること自体がナンセンスだと私は思います。
自分のやりたいことが簡単に仕事にできると言っている訳ではないのです。
情熱が仕事として形になるまで10年くらいはかかるでしょう。でも、諦めずにやってみる価値は十分あると私は思っています。
- ファッションが好きならファッション関係の趣味を探して続けること
- 絵を描くことが好きならひたすら絵を描き続けること
- ダンスが好きならとにかく踊ること
- 食べることが好きなら食べ歩きを続けること
- 映画を観るのが好きなら映画を観続けること
そして、「自分はこう感じる」という内容を表現して発信していくのです。
最初は副業や仕事の掛け持ちをして生活を凌ぎながら、情熱を温め続けること。信じて続けること。
そこから道が開けていきます。
今の時代の必須スキル

私は、今の時代に必須のスキルが一つだけあると考えています。
それは、コンピュータのスキルと知識です。さらに言えば、自分でブログやサイトを作れるくらいのコーディングのスキルと知識は最低限必要だと考えています。アメブロやブロガーのような無料ブログではなく、自分のドメインを取得して作るオウンドメディアの事です。
私はワードプレスとWIX両方でサイトを運営しています(2020年時点)が、他にも手軽に始められるツールは沢山あります。そうしたものを利用すれば、驚くほど簡単に自分のサイトを作成することができます。
いやしくも自分の仕事を創ろうと言うからには、最低限の初期投資とスキルアップは必須であると考えています。今の時代どこに投資するかと聞かれれば、「自分のブログやサイトを作れるスキル」と答えるでしょう。
「今の本音」に従う
過去5年間の間に、私の仕事はコンスタントに変化を続けてきました。最初はアニマル・ヒーラーとして駆け出して、レイキマスターとして仕事をし、アセンション・コーチ(メンター)としてセッションを提供する形に移行しました。
今では「物書き」の方が自分に合っていると感じています。ですから、日々の生活の中で得たインスピレーションの中で「書きたい」と思う内容を、「自分だけのメディア」の中でひたすら書き続けているのです。
それが「情熱を温め続ける」ということ。
結果や見返りを期待することなく、淡々と、変化を続ける自分の本音に正直に従いながら、軌道修正を重ね続ける。それが変化の時代に自己実現を目指す奥義です。
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