人間関係や仕事や家や物との関係、すべての関係に言えることがあります。
- 「うまくやろう」としないこと
- お互いに「無理のない範囲で」付き合える距離感をしっかり保つこと
- それができなければ「付き合わない」選択を取ること
個人の自由や幸せよりも全体の調和や協調性を重んじる日本の文化において、他者と「うまくやれる」ことは美徳として扱われています。
それはそれで素晴らしいことですが、一方で日本の自殺率は他国を抜きんでて高く、人々は幸せを実感できずに毎日お酒を飲んで憂さ晴らしをせずにはいられなせん。
日本は世界でも他に類を見ないほどの飲酒文化を持つ国なのです。これほど「お酒を飲まずにはいられない」国は尋常ではありません。
もしも日本人が美徳とする協調性や「他とうまくやる」能力が本当に人間の幸せにとって必要なことであるなら、そんな事態にはなっていないと私は考えています。
現実は、人々は自分の個人としての自由や幸せを犠牲にすることを強いられ、自分以外の相手や他者は全体の利益を第一に考えて行動するように規範付けされています。
実にこれが日本の人々を抑圧的な人間に創り上げ、「自分は何かおかしいのではないか」と感じさせ、うつ病や自殺へ追い込んでいる第一要因なのです。
毎日鬱屈したやり場のないストレスを発散するためにお酒を飲んで憂さを晴らす。それが推奨される。過労死や自殺が日常的にある。そろそろそうした都合の悪い事実に向き合うときだと私は思います。
世の中は決して一枚岩ではありません。発達段階が異なる様々な人が雑多に暮らしている場です。そのすべての人がうまく付き合えるわけではないという歴然たる事実を認めるべきです。
人や仕事や職場、住む家や場所に至るまで、相性というものがあります。相性の悪い者同士はどう努力しても一緒にいるだけで甚大なストレスを感じずにはいられません。その場合、なんとかしようとあがくのを止めて「付き合わない」選択をするのが一番です。
その選択をできるようになるためには、何度も書いてきたことではありますが、自分自身が自立するしかありません。独りでいられる強さを育むこと。それに尽きます。
逆に、自分と本当に合う人や相性の良い人や仕事や場所は、頑張らなくても自然とホッとできて落ち着けるものです。ですから、そういう相手と出会えたのなら手放してはなりません。
あらゆる「関係」はもっとシンプルでいい。
私は真剣にそう思っています。相手のあることですから、必ずしも相手が自分と同じ気持ちになってくれるとは限りません。
それを踏まえた上で、相手と付き合うか付き合わないかは自分が主体的に選択していくだけ。
それだけで日常のストレスは大幅に軽減されるはずです。

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。
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