伊藤詩織さんの記事に見るライトワーカーの現実

2022年1月、ジャーナリストの伊藤詩織氏が元TBS記者の山口敬之氏から性暴力を受けたとして損害賠償を求めた裁判の控訴審で、東京高裁は山口氏に対し332万円の賠償命令を下した。一方で、事件後に伊藤氏が公表した内容が名誉毀損などに当たるとして、伊藤氏に55万円の支払いを命じた(現在双方上告中)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/36ea08335001e94e4f07e9bf6436107afd7da154

伊藤詩織さんは日本における典型的なライトワーカーであると、私は早い段階から認識してきました。

伊藤さんの職業がジャーナリストであることも決して偶然ではあり得ません。

「社会を変える」という使命を携えて転生してきている魂であれば、一般の人には到底理解できない「強いもの」をお持ちです。

タリバンと対立しているマララさんもそうですが、命の危険を冒さなければ「変えられない」ほど強固なものが旧態依然とした社会にはあるからです。

伊藤さんが現在立ち向かっているのは、「男社会の権化」といってもいいような「男社会の組織の人間」たちです。

警視庁のトップ、そしてTBSの社員である山口氏。

こんなことが記事になること自体、日本という社会がジェンダーや暴力という領域でいかに国際社会から遅れをとっているのかという事実を突きつけられるようで怒りすら覚えるのですが、それが日本の現状なんですから仕方がない。

それは今更私が書くまでのことはないことなのでここでは割愛しますが、私が今回書きたいのは、伊藤さんと伊藤さんのご家族の間に生じた葛藤と溝についてです。

家族は大反対

性被害者として実名を公表して会見を開く決意をした伊藤さんに対して、お父さまはこうおっしゃったのだそうです。

社会と戦ったりするより、人間として幸せになってほしい。娘には一人の女性として、平穏に結婚して幸せな家庭を築いてほしいというのが親の願いなんだよ。

伊藤詩織さんのご家族

社会と戦ったりするより、人間として幸せになってほしい」両親の反対、妹との決裂、それでも伊藤詩織が会見を開いたワケ

大変失礼ながら、私はこのセリフを読んだ時に嫌悪感しか催しませんでした。

「親心」という心地よい言葉でカモフラージュした「エゴ」以外の何物でもないことを、私は感じ取ってしまったからです。

一人の女性として?

平穏に結婚して幸せな家庭を築く?

一体この人は何のことを言っているのか?

自分の娘の話をしっかり聞いていなかったのか?

と思ったのです。

事なかれ主義者の典型、長い物に巻かれることを処世術として生きてきた器の小さな男性の生き方そのものとしか言いようがない。

もしも自分の娘が、ある夜ある男に合意のない性的暴行を受けたとしたら。

自分だったら「親として」どう感じるだろうか?

恐らくその場で相手の家に殴り込みをかけて相手を血祭に挙げたい気分になるだろう。

もちろん伊藤さんのご家族の心中は察するにあまりあるものがあるが、娘の身に起こったことを「無かったことにして」あるいは「わすれて」?

「平穏に結婚して幸せな家庭を築く」ことなんかが実際問題としてできることであると、本気で信じているのであるとすれば、それは大きな間違いというものでしょう。

もしも私が伊藤さんの立場だったら、親からそんなことを言われただけでもうこの世から消えていなくなってしまいたくなるほど絶望的な気分になるだろうと思う。

人間にとって、自分の身に起こったひどいことを無かったことにされることほど耐え難いことは他にないと知っているからです。

臭い物には蓋をして、都合の悪いことはなかったことにして、長い物に巻かれて生きて行けば「平穏」だと本気で信じているのであれば、目を覚ました方がいい。

そういう人たちの目を覚ますために、伊藤詩織さんのような方が身体と人生を張って戦っている訳なのだから。

親子間、家族間でも発達段階が違う

言ってみれば普通のことですが、伊藤さんのご家族は伊藤さんほど魂の発達段階が高くありません。というよりも、詩織さんだけご家族の中で突出して発達段階が高いわけです。

ライトワーカーとはそういうものです。

ですから、他の家族は詩織さんの生き方を理解できない。

理解できないし、自分の立場と詩織さんの生き方が衝突したときにうまく折り合えずに縁が切れてしまうことがある。

それはある意味普通のことです。

私自身、私の生き方を貫くにあたって親兄弟たちとは疎遠になっています。血のつながった家族だからと言って理解し合えるわけではない、むしろその逆で、血がつながっているからといって発達段階が低い親兄弟たちの生き方や価値観を押し付けられることを潔しとしなかった私の方から、縁を切っていったのでした。

ライトワーカーの現実

伊藤さんのような大きな社会的使命を背負って転生してきているライトワーカーたちの苦労は計り知れないと、常日ごろから思っています。

彼らの道は決して簡単なものではないし、家族や友人といった身近な人たちから理解を得られないことが多いです。

それをすべて織り込み済みで転生してきているので、いずれにしても、超人的な芯の強さを発揮して孤軍奮闘している人たちが多い。

私は全面的に彼らを応援しているし、できることがあればなんでも支援したいと思っています。

ライトワーカーなんて響きは良いけど、決して常人に務まるものではないと、以前から度々書いてきました。世間の風当たりは強いし、伊藤さんのような立場の人であればそれこそ身の危険だけでなく精神的に追い込まれる危険性と常に隣り合わせです。

負けるなライトワーカー!

百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​

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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

お薦めの本

自分らしい人生を創りたい方向け、創造プロセスの手順・姿勢・精神についてわかりやすく解説された良書。

自分をしっかり受け入れて折り合いをつけたい人におススメ。

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