私たち人間は、基本的に「他者と親密な関係を築く」ことを通してしか成長することができません。
「他者と親密な関係を築く」とは、主に恋愛関係や結婚を主体とするパートナーシップのことです。
誰かと真剣に関係を築こうとすれば、否応なしに自分の中で未解決になっている問題が浮上してきます。誰一人としてそれから逃れられる人はいません。
そのときに自分自身と向き合って自分の課題に取り組める人は成長していくし、相手を責めたり批判したり相手を変えようとするだけの人は同じ問題を何度でも繰り返す、ただそれだけです。
誰かを「好きになる」ことと「愛する」ことは根本的に次元が違う問題です。
誰かを「好きになる」とは3次元の現象で、言ってしまえば誰にでもできることです。
ですが、誰かを「愛する」ことは5次元以上の現象で、誰にでもできることではありません。本当の意味で内面が成熟した人にしかできないことです。
参考記事:
「好きになる」とは

誰かを好きになると、私たちは相手と一緒に居たいと願ったり、相手が自分だけのものであって欲しいと願ったりします。
相手に自分をもっとよく知ってもらって、理解してもらいたいと願う。自分を好きなってもらいたいと願う。できるだけ多くの時間を相手と過ごしたいと願う。
誰かを好きになることはさほど難しいことではなく、出会い頭に恋に落ちて割と簡単にできるもであったりします。
「好き」という感情は完全に自己中心的で、本当の相手の姿を見ていないばかりか自分の理想像や幻想を投影しているだけであることがほとんどです。
そのため、少し時間が経つと幻想が破れて等身大の相手の姿に「幻滅」したりします。「幻滅」とは幻(まぼろし)が滅びると書くのですからよく言ったものです。
誰かを愛すること

一方、誰かを愛するためには、まずもって自分自身が相手に依存したり執着したりせずに自立できていることと、自分の痛みや傷を自分の責任において背負えるだけの強さが必要になります。
誰かを愛するとは:
- 相手の欠点や弱点を含めたすべてをやさしく包み込むように受け止められること
- 相手の成長を促し、そっと見守れること
- 相手のありのままを深く理解すること
- 相手を自由にしておけること
- 相手の意志を尊重できること
- 相手の人生の選択を阻害しないこと
- 相手が必要としてる理解やサポートを与えられること
などをすべてを指します。
これらのことは相手を「好きになって」相手から何かを求めることとは根本的に質を異にする事柄で、その本質は受容と与えることです。
まずは自分を愛すること
誰かを本当の意味で愛することができるようになるためには、まずは自分自身を愛せていることが大前提です。
自分を愛することを知らずして他の誰をも愛することはできないからです。
自分を愛するとは:
- 自分の欠点や弱点を含めたすべてをやさしく包み込むように受け止められること
- 自分が成長できるよう努め、見守れること
- 自分のありのままを深く理解すること
- 自分の自由を追求すること
- 自分の意志を持ちそれを大切にすること
- 自分の人生の選択を他者に阻害させないこと
- 自分が必要としてる理解やサポートを求められること
自分を愛することに関する詳細はE-Bookをご参照ください。
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