「毒親と娘」の関係を描いたコメディドラマ

私が秀逸だと思っているアメリカのドラマはいくつかありますが、2000年~2007年に放送されていた「ギルモア・ガールズ」は、毒親を持った娘とその娘の親子関係を描いた秀逸なドラマです。今はネットフリックスなどで視聴することができます。

「ギルモア・ガールズ」は、アメリカの裕福な上流階級の両親の元に生まれたローレライとその娘を主人公としたコメディドラマです。

ローレライは16歳のときに、支配的で自分をコントロールしてばかりの親から完全に自律することを決意し、実行します。

それ以来親との関係をほとんど持たずに完全に自律し、一人娘を育てるシングルマザーとして生きていますが、あることをきっかけに親との交流が復活したところからドラマは始まります。

毒親は世界共通

ドラマを観ていてまず気が付くのは、「毒親」は世界共通であるという事実です。

「ギルモア・ガールズ」に出てくるエミリーとリチャードという夫婦は典型的な毒親で、子供の人格や人生を全く尊重せず、自分の思い通りに操れると思っています。その結果一人娘を失うことになるのですが、それでも自分の非には気づけない。

毒親はどこまでいっても毒親なんだなぁ、と感じさせます。

毒親を持ったすべての人に共通している課題は、親に変わって欲しいという期待を手放し、自分が自律することです。

自律して親を超えた娘

ダメな親っぷりをいかんなく発揮する両親とは対照的に、娘のローレライは16歳のときに親から自律すると決め、その通りに実行した人です。

親からもらえなかった愛情を自分で自分に注ぐことで自分を育て、16歳のときに生んだ娘のローリーと理想的な親子関係を築いています。

毒親育ちが親からかけられた呪いを解いて幸せになる唯一の方法は、自分が親に求めているものを「自分で自分に与える」ことで自分を癒して育て、最終的にはそれを他者へ与えられるようになることです。

長い時間を要するプロセスですが、「ギルモア・ガールズ」ではローレライがその過程を鮮やかに描き出しています。

健全な女性の在り方

ローレライの生き方、娘への接し方、働き方、友達付き合いの仕方、恋愛の仕方を見ていると、女性として健全な在り方とはこういうものだということがよくわかります。

「あなたの意志を尊重しない男なんてクズよ」と、娘の恋愛を全面的にバックアップ。「家でジッと男からの電話を待つような娘に育てた覚えはないわよ!」と、娘が「被害者を演じよう」とするのを食い止めます。

劇中で、自分の恋人に向かって「あぁしろ、こうしろ」と指図する母親のエミリーに向かってローレライが「黙れ、ババぁ!」と一括するシーンが出てきますが、これが毒親育ちの子供たちすべての本音でしょう。

娘の父親であるクリストファーのことは「これからもずっと愛する」という自覚があるものの、「私の中には、今のクリスには満たせない大切なニーズがある」と打ち明け、クリストファーが人としてもっと成熟するまで結婚することはないと断言します。

自分を大切に扱っている女性であれば、内面が未熟で女性を大切にできない男性と結婚したいとは思わないものなのです。

  • 女性が自分を大切に扱うとはどういうことか
  • 女性が自分を愛するとはどういうことか
  • 女性が自分を生きるとはどういうことか
  • 女性が幸せになるとはどういうことか

ローレライの生き方は、こういう大切なテーマの答えを示してくれています。

毒親問題に悩んでいる人、女性として幸せになりたい人、多くの人が楽しみながら参考にできるドラマだと思います。

© 当サイトおよびブログ記事・画像・ロゴ・商標の無断転載・記載を禁じます。著作権は百瀬章子が所有しています。

関連記事

  1. あなたが支配・コントロール下にあるサイン

  2. 自己否定型の人が多い日本

  3. 幼児的願望と甘え

  4. 日本における経済DVの実態

  5. 私が最初から貫いているポリシーについて

  6. 人類の集合意識に残る戦争の傷を四世代に渡って癒している

  7. 親の介護をしたくないときどうするか

  8. 内面が未熟な親は子供の自己実現をサポートできない

2021年5月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

保存版記事

特集記事

  1. 自責をやめられない人が自責をやめる方法

過去ログ