問題行動を解消するためには動機を知ること -求めているのは感情体験-

私たち人間が何かを「したい」と思うとき、そこには必ず動機があります。

およそ人間の行動や言動で動機がないものは一つもありません。

一番単純な例でいえば、トイレに行きたいと思うのは排せつ欲があるからだし、食べ物を食べたいと思うのは食欲があるからです。両方とも人間が生きていく上でなくてはならない欲なので、それが刺激されれば無意識のうちに身体が動いて欲を満たそうとするのが人間です。

「行動」ではなくて「感情体験」を求めている

少し上のレイヤーに行くと、「温泉へ行きたい」「旅行へ行きたい」「何か面白いことをしたい」などの欲があります。

これらの欲の下には必ず「感情体験」を求める動機があります。

例えば「温泉へ行きたい」の下には「癒されたい」「休養したい」といった感情に根差した欲があります。「旅行へ行きたい」の下には「気分転換したい」とか「日常から少し離れたい」といった動機があります。「何かおもしろいことをしたい」の下には「好奇心を満たしたい」「新鮮な体験をしたい」といった動機があります。

この動機の部分が私たちが求めているものの本質です。

私たちが求めているのは表面的な行動、つまり「温泉へ行く」「旅行へ行く」「面白いことをする」ではなく、その行動をすることで得られる感情体験です。

健全な欲求と不健全な欲求

こうした動機が「健全な欲求」から出てくるものであればなんら問題はないのです。おおいに行動して欲を満たせば自分は満足し、快い気分で前へ進んでいくことができるでしょう。

欲が問題となるのは、その動機が「不健全な欲求」から出てくる時です。

例えば、共依存が激しくて、潜在的に常に自分の居場所がない、愛されていないと感じている人は、恋人ができるとつい相手を試すような言動をとってしまいます。「相手が嫉妬したりやきもち焼いたりしないと愛されてると確認できない」という人もいます。

そのように屈折した方法で「相手の愛情を確かめたい」という欲求は健全な動機から出てくるものではなく、幼少期に受けたトラウマに根差す不健全な動機から出ているものです。通常の健全な方法で愛情を感じる力がないので、相手が怒って嫉妬心を露わにすると「愛されている」と感じるという不健全な方法でしか相手と繋がることができません。

共依存の人が根底で求めているものは「ありのままの(欠点や弱点もある)自分をそのまま認めて愛して欲しい」ですが、その部分に蓋をしてしまっている(抑圧している)ために自分の本当の動機を感じることができません。

そして、表面に出ている「不安」や「心配」といった衝動に突き動かされて恋愛関係において不健全な行動を繰り返してしまうがために、いずれ関係性が壊れてしまいます。

こういう人が幸せな恋愛ができるようになるためには、自分の心の奥深くにある「本当に求めているもの」をダイレクトに認識し、それを健全な方法で表現する方法を学び、本当の願い(ありのままの自分で愛されたい)を自分自身で満たしていあげる必要があるのです。

不健全な欲求に根差した様々な問題行動

不健全な欲求に根差した問題行動は挙げればきりがありませんが、自分の価値を感じたり高めたりするためにブランド物を買い漁るのを止められないとか、誰かに自分を認めてもらいたくてSNSに依存したりする行動などはその一例です。

ブランド物を身に着けるのもSNSを利用することがすべて不健全であると言っている訳ではないのです。程度の問題なのです。趣味の範囲で収まっていれば問題はないのですが、それ自体に価値ややりがいを見出してしまっていたり、それなしでは不安になってしまうのであれば不健全な動機に根差した依存です。

不健全な欲求に根差した行動には、その他にも過食・拒食の問題や、日常的な飲酒や喫煙やギャンブルなどがあります。

健全な動機に根差した欲は人を幸せにしますが、不健全な動機に根差した欲は人生を破壊します。不健全な欲求行動を無自覚のうちに繰り返すばかりでは恋愛も人間関係もうまくはいきませんし、お金やギャンブルやその他の問題を抱えたり、ツライ経験ばかりが増えて行くことになりかねません。

問題行動を解消するための方法

不健全な動機に根差した問題行動は行動自体を止めようとしても止められません。

まずはどうして自分はそういう衝動を抱えているのかというメカニズムを知的に理解するだけの理解力が必要になります。このメカニズムを知的に理解した上で、自分の中にしっかりと満たされていない愛情飢餓があることを認識し、インナーチャイルドを癒すためのプロセスを経る必要があります。

インナーチャイルドセラピーとは、簡単に説明すれば幼少期に満たされなかった欲求をピンポイントで探りあて、今この瞬間にその欲求を満たすべく過去をやり直すことで欲求不満や悲しみや怒りを癒していく作業です。

このプロセスをしっかりと経た後に、「本当はどうであって欲しかったのか」を自分の心に聴きながら、今この瞬間にその「理想」を叶えてあげるプロセスを経ます。

そうすることで体内の細胞や水分の波動が「欲求不満」から「満足」へとシフトして、もう問題行動を起こさなくても平気な自分へと変化していくのです。

百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​

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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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