アセンションのプロセスにおいて必須課題の一つとして挙げられている「男性性と女性性の統合」ですが、この言葉(用語)の意味を正確に理解できている人はそれほど多くはないと感じています。
「男性性と女性性の統合」とは、簡単に言ってしまえば「自分の中の男らしさと女らしさを自分にとってちょうどいいバランスで体現・表現できるようになること」です。
しかしそれは言葉で言うほど簡単なことではなく、まずは自分の中の男らしさと女らしさを十分に解放し、受け入れていくプロセスが必要になります。
男性性と女性性の統合の解説と実践については E-Book で詳細を書いていますのでご参照ください。
目次
シャドーの統合
現代では女性も企業で働くようになった影響から、男性性が過多になって無意識のうちに女性性を抑圧してしまっている女性が多いです。自立心が旺盛で何でも自分でこなし、男顔負けにメカにも強かったりすると、誰かを信頼して頼ったり、甘えたりするという女性らしい側面が出てこれず、抑圧されたままになっているケースが多いです。
そういう人は、なよなよとした弱々しい女性が苦手で、見ているとイライラしてくるという人が多いです。なぜならなよなよと弱々しい女性は自分が抑圧して無かったことにしている自分の女性性の部分で、それを体現している女性は自分にとっては「シャドー」だからです。
自分の中の弱い部分や繊細な部分をもっと出して、他者を信頼し頼り、思い切り甘えられるようになるとシャドーとなっている女性性は統合されて男性性と女性性のバランスが均衡し始める訳です。
男と女は決定的に違う生き物
男性性と女性性の統合を実践する上で理解しておく必要があることは、男と女は決定的に違う生き物であるという事実です。
人によって自分の内面にある男らしさと女らしさのバランスは違いますが、基本的に男と女が同じであることはまずないのです。
男女差がなくなってきた現代では、男と女を「同じ」に扱うことが増えていると感じていますが、私はそれが本当の意味での男女平等であるとは考えていません。
男女平等とは男と女を「同じ扱い」にすることでは決してなく、「同等の権利」を認めることです。
差別はあってはならないものですが、区別はなくてはならないものです。ここをはき違えていると、本質を見失ってしまいます。
私が15歳の頃、「オレは男女差別はしない」と言い切って、女性にも男性と同じだけの力仕事をやらせようとしていた上級生を見て、「男女差別ではなくて、男と女をもっとしっかり区別してよ」と思ったものでした。
差別と区別は全く別物です。
どれほど女性が男性と同等だと言い張ったとしても、女性が一人キリで夜道を歩くことは依然として適切であるとは言えないし、力に仕事に向いているとも言えません。
また、母性本能をほとんど有さない男性は、いつまで経っても赤ちゃんや子供の世話は下手ですし、言葉で言われなければ相手が何を必要とし何を求めているか、察することは出来ない生き物なのです。
男の方が女に比べて勝っているとか劣っていると考えるのが差別であって、男と女の生物学的な違いを適切に理解して区別することは、この世の中を理解する上で必須の知識と言えるでしょう。
現代における「男性性と女性性の統合」を解説した本

20年前に、「ベスト・パートナーになるために―――男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた」という男女の違いを解説しベストパートナーになるための実践法を説いた良書がありました。
私も読みましたが、男と女の違いを理解する上で、是非多くの方に読んでいただきたいと思う一冊です。
この本の著者であるジョン・グレイ氏が近年出版したのが「一人になりたい男、話を聞いてほしい女」です。

こちらはあれから20年経った今、男らしさと女らしさに表れた変化や新たな課題を盛り込みつつ、現代社会における男らしさと女らしさのバランスのとり方(男性性と女性性の統合の仕方)を丁寧に解説した大変な良書であります。
男性性を司るホルモンであるテストステロンと、女性性を司るエストロゲンの作用とバランスについて丁寧に解説し、それぞれのバランスが崩れると生活やパートナー関係にどのような悪影響が出るのか、そこから回復するには何を実践したら良いのか、また、パートナー同士がお互いに相手を支え信頼し合えるために必要な実践法について詳しく書かれています。
男性性と女性性の統合に真剣に取り組みたいと思う人すべてに読んでみて欲しいと思いますし、私自身何度も読み返して実践している内容です。
もちろん、パートナーとの関係を良くしたいとか、新しくパートナーを探すにあたって知っておいた方が良い情報が満載です。


1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。
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